PHPプログラミングの基礎学習!書き方や必要なものまで【超入門編】
※本ページはプロモーションが含まれています。ECサイトなどWebサービスの開発に欠かせないのが、PHPというプログラミング言語。
PHPはWebサービスやアプリで需要が高く、学習される方も多い言語の一つですが…
条件分岐や配列、ループや関数など言葉からして分かりにくい。
最終的なゴールが見えない。英文字ばっかりやん。
などなど、早速のプログラミングアレルギー問題の勃発です。
そこで今回はそんな初心者の方を対象に、PHP言語の基礎から書き方、そして使い方などを簡略化して真面目に解説していきます!
この記事の内容
- PHPプログラミングの基礎
- 基本的な仕組みや特徴
- 学習に必要なもの
- PHPの基本的な書き方
- 定番文法と使い方一例
この記事の内容
PHPプログラミングの基礎や出来ること
PHPは、正式に「PHP:Hypertext Preprocessor(ハイパーテキストプロセッサ)」と言い、サーバーサイドで動くプログラミング言語の一つ!
このサーバーサイドとうい言葉の意味は後程解説しますね。
PHPはWebページ内のコンテンツ(HTML)を動的に生成することが可能で、世の様々なWebサービスに使われている汎用性の高い言語です。
例えば、大型サイトで言うと飲食店予約サイトの「グルナビ」や、クラウドファンディングのサービスで有名な「CAMPFIRE」などはPHPで構築されています。
また、ブログやアフィリエイトで使うWordPress(ワードプレス)もPHPにより動作しています。
このように多方面で利用されているので、ECサイトの構築など仕事の案件数も多いのがPHPの特徴です。
PHPの基本的な仕組みや特徴
PHPの基本的な仕組み特徴について要点を押さえて解説していきますね。
PHPの主な仕組みや特徴は大まかに言うと下記の通りです。
- サーバーサイドで動く言語
- ローカル環境では動作しない
- HTMLと一緒に記述可能
PHPはサーバーサイド言語
まず、PHPはサーバーサイドで動くプログラミング言語であるということ。
サーバーサイドとは簡単に言い換えると、サーバー環境のことです。PHPはサーバー環境内にて実行、処理出来る言語ということですね。
PHP以外のサーバーサイド言語には、代表的なものでRubyやPerl、Pythonなどがあります。
一方で、このサーバーサイドと対照的なのがクライアントサイド言語です。
クライアントサイド言語とは?
クライアントサイドとは、サーバー側ではなく「クライアント=閲覧ユーザー側」のこと。つまりChromeなどのブラウザ側で実行・反映される言語の事です。
クライアントサイド言語の一例を挙げると、HTMLやCSS、Javascriptなどがあります。
国内から海外まで多くのWebサービスは、この2種類の言語によって成り立っているのです。
PHPはローカル環境で動作しない
PHPは先述したサーバーサイド言語であるため、ローカル環境では実行・処理が行われません。
ローカル環境とは、ご自身のパソコン上の操作環境のことだと考えてもらえればOKです!
そのため、PHPのファイルをパソコンのブラウザソフトで起動しても、コードの文字列が表示されるだけで何も動作しません。
ブラウザに反映されるHTMLやCSSと仕組みが異なるので注意が必要です。
PHPの学習に必要な知識やソフトは?
PHPのプログラミング学習に必要なものは、基本的にHTMLやCSSと然程変わりません。
ただ1点追加で必要なのが、仮想サーバー環境の設置。
これらを踏まえて、PHPの学習に必要なツールや知識を下記にまとめると…
- ブラウザソフト
- テキストエディタソフト
- HTMLの知識
- 仮想サーバー環境
- 苦手意識の払拭
- やる気
必要なものは以上です。では、これらについて簡単に説明していきますね。
Chromeなどのブラウザソフト
HTMLやCSSと同様、PHPの学習においても、動作確認のためブラウザソフトを常時使用します。
Safariなどのソフトが既存で導入されていると思いますが、世界でシェア率の高いChromeをインストールして使うことをおすすめします。
専用のテキストエディタ
PHPを学習する場合は、メモ帳ではなくコード入力に特化したテキストエディタを使うようにしましょう。
HTMLでの文章の下書き程度ではれば既存ソフトでも問題ないですが、PHPでは構文や関数など複雑な文字列を入力する機会が多いため、メモ帳のようなソフトでは作業に支障が出ます。
また、作業効率の面でも大幅に差が出るため、プログラミング作業ではテキストエディタでの操作に慣れておくのがおすすめです。
下記はMac向けソフトウェアですが、おすすめ無料テキストエディタについて紹介していますので、まだ導入してないよという方はこの機会に併せてご覧になって下さいね。
HTMLやCSSの基礎知識
PHPを学習・開発するにあたり必要なのが、HTMLやCSSの基礎知識。
とくにHTMLに関する基本的なタグの意味合いは理解しておきたいところです。
PHPはあくまで「サーバーサイド言語」としての役目。「クライアントサイド」であるブラウザ側には、HTMLのタグやテキストが反映されます。
そのため、HTMLの構造やCSSの仕組みをある程度把握していないと、PHPを学習する過程で頭が混乱してしまいます。
HTMLタグを全て完璧に習得する必要はないので、基本的な構造や汎用要素だけでも押さえておくことをおすすめします!
HTMLやCSSの基本的な書き方は下記にまとめていますので、ご参考にして下さいませ!
仮想サーバー環境の設置
先ほども述べたましたが、PHPはローカル環境ででは実行されず、ブラウザで読み込んでもテキストが表示されるだけで何も起こりません。
そのため、PHPで作業するにはご自身のパソコンにサーバー環境を構築設定、または擬似Webサーバーを利用できるソフトウェアを導入する必要があります。
この2つの方法でおすすめなのが、仮想サーバーを構築できるソフトウェアの導入です。
Windowsなら「XAMPP」、Mac OSなら「MAMP」というソフトで、PHPを実行することが可能です。
Mac向けのMAMPの導入方法や基本的な使い方については下記の記事にてまとめています。
PHPの基本的な書き方や注意点
ここからはPHPの基本的な書き方と記述上のルールについて下記のポイントで解説していきます!
- 基本的な書き方
- HTMLとの書き方
- コメントアウトの使い方
- 記述上の注意点
PHPコードを記述するので、XAMPPやMAMPのソフトを常に導入済みという方は、是非ソフトを起動してPHPファイルを設置し実行出来るか試してみて下さいね!
尚、PHPデータの拡張子は「.php」になるので、テキストエディタで「(任意の名称).php」のようにするとPHPファイルを作成出来ます。
HTMLやCSSなどと同じ要領ですね。
MAMPのソフトであれば、
- PHPファイルを作成
- MAMPの「htdocs」フォルダへ移動
- htdocs内に任意のフォルダを作成
- 作成フォルダにPHPファイルを設置
- ブラウザにて確認
詳しい説明は割愛いたしますが、こちらの手順により、PHPが実行されているか確認が出来ます!
PHPの基本的な書き方
まずはPHPの基本的なコードの書き方から見ていきましょう!
下記にPHPの短いコードを例に挙げてみますね。
<?php
echo "テキストが表示されます。";
?>
上記は任意の文字列を出力してくれる「echo」を用いた例です。
このように、「<?php」と「?> 」の間に実行したいプログラムを記述し、プログラムの行末には区切りとして「;(セミコロン)」を入力します。
なので、「<?php」はプログラムの開始になり、「?> 」は「PHPプログラムはここまでだよ!」という事を意味します。
尚、HTMLやCSSと同様にコードを見やすくするため、PHPも改行して記述するのが一般的です。
HTMLとの書き方一例
次にHTMLと組み合わせたPHPの書き方を解説していきますね。
組み合わせると言っても全然難しくはありません!記述例を幾つか載せていくので一つずつ見ていきましょう!
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
</head>
<body>
<h1><?php echo 'PHPの学習方法'; ?></h1>
<p><?php echo 'テキストエディタの用意'; ?></p>
</body>
</html>
上記のように、タグで囲んでコードを記述できます。
では、ブラウザ側のソースコード(HTML)がどのような結果になっているか下記に載せますね。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
</head>
<body>
<h1>PHPの学習方法</h1>
<p>テキストエディタの用意</p>
</body>
</html>
ご覧のように、PHPコードの部分が消えてHTML文書だけが表示されていますよね!
この他に、下記のように「HTMLタグ」自体を出力させる書き方も可能です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
</head>
<body>
<?php echo '<h1>PHPの学習方法</h1>' ; ?>
<?php echo '<p>テキストエディタの用意</p>' ; ?>
</body>
</html>
こちらも先ほどの記述例と同じ結果になるはずです。
なお、いずれの例もbodyタグの間にPHPコードを配置してますが、bodyタグ外に記述しても全然問題ありません。
コメントアウトの使い方
HTMLやCSSと同様に、PHPにもコメントアウトの機能があります。
コメントアウトとは、プログラムを管理する上での「付箋」のような役割。
PHPのコメントアウトの一例を下記に紹介すると…
<?php
//この1行部分はコメント扱い
#この1行部分はコメント扱い
/*
複数行のコメントアウト
*/
?>
このようにスラッシュ2本「//」とシャープは「#」は1行、そして「/* */」は複数行コメントアウトすることができます。
どういったPHPプログラムを実行したのか、コードと一緒に記述することで管理や修正もしやすくなるので覚えておきましょう!
PHPの記述上の注意点
PHPコードの記述で注意したいのが、構文ミスはもちろん、細かい打ち間違いや打ち忘れといった入力ミス。
HTMLでは多少の文法やタグの間違いをスルーしてくれますが、PHPさんは決して見逃してくれません。
猶予一切なしの現行エラーとして対処。
ブラウザ画面が真っ白になったり、エラーメッセージが表示され動作しなくなります。
初めてだと「ブラウザが壊れた!?」と焦るかもですが、基本的にPHPの記述や構文ミスが原因なので、慌てず修正すれば問題ありません。
PHPで定番の基礎文法と使い方
続いて、PHPでよく使われる基本的な構文や変数などの使い方について下記の内容で解説していきますね!
- 変数の基礎
- 配列の基礎
- if文(条件分岐)
- while文(ループ処理)
- 関数定義
あくまで基礎編なので、これら文法はPHPで使われる要素のごく一部となります。
ですが、WordPressのカスタマイズなどであれば、上記の知識だけでも容易に可能!WordPressお使いの方は是非試してみてくださいね!
変数の基礎知識
まずは、PHPの「変数」の基本的な扱い方からです。
変数というのは簡単に言うと、データを入れて必要な時に何度も使い回し出来る、持ち運び可能な箱の事です。
<?php
$任意の変数名 = "自分の名前";
echo $任意の変数;
?>
このように、左側の変数名を「$(ドル記号)任意の文字列」とし、右側に格納したいデータ(値)を記述します。
また、変数名に使う任意の文字列は、アフファベットの小文字大文字やアンダースコアを使って分かりやすい文字を設定するのがおすすめですよ!
変数の使い方一例
下記は変数の使い方一例です。各変数に「自分の趣味」と「家族の趣味」という文字列を代入し、echoで出力しています。
<?php
//my_nameに「自分の名前」を代入
//family_nameに「家族の名前」を代入
$my_hobby = "自分の趣味";
$family_hobby = "家族の趣味";
echo $my_hobby;
echo "<p>$family_hobby</p>";
?>
配列の基礎知識
PHPの配列とは、変数と違って複数のデータをまとめて格納できる箱の事。
下記にて「Array」という配列関数(配列変数)を使った基本的な使い方について解説します。
<?php
$任意の配列名 = array('仕事0','仕事1','仕事2');
echo $任意の配列名[1];
?>
このように、先ほど解説した「$変数」と違い、複数のデータをまとめて格納出来るのが大きな特徴です。
複数のデータを扱い、一部のデータを抽出したい時などに重宝するプログラムです。
配列の使い方一例
下記は配列の使い方の一例です。
<?php
$work = array('デザイナー','ブログ','Webプログラマー');
echo "$work[1]";
?>
デザイナーという項目が0番目となるので、1番目のブログが出力されます。
if文【条件分岐】
PHPのif文は条件分岐を表す構文です。javascript等を学習された方は馴染みがあるかと思います。
条件分岐という熟語からして難しそうですが、記述内容はとても簡単!
条件分岐を一文で言い換えると、「もし◯◯◯の場合は、△△△という処理をする」という事。
この一文をPHPコードに置換すると…
<?php
if(ここに条件◯◯◯を記述) {
//何をどう処理するか△△△を記述;
}
?>
上記のようにifの後のカッコ内に条件を記述し、「{ }」内に出力したい内容を記述するだけです。
if文の使い方一例
下記はif構文の使い方の一例です。
<?php
$point = 100;
if ($point > 80) {
echo "80ポイント以上獲得";
}
?>
変数に100という値を代入し、「if(80より大きい場合)は{80ポイント以上獲得}の文字列を出力という構文になっています。
while文【ループ処理】
PHPのwhile文とは、ループ処理をしてくれる構文の一つです。
ループ処理というのは、「ある一定の条件で、処理を繰り返す」プログラムを意味します。
どのようなPHPコードか記述すると…
<?php
while (条件文) {
//繰り返し処理したい内容
//条件を満たす実行内容
}
?>
このように、先に紹介したif構文と形は似ていますが、意味合いは全然違うので注意して下さいね!
while文の使い方一例
下記はwhile文の使い方一例です。
<?php
$list_number = 1; //変数に1を代入
while ($list_number <= 10) { //10以下になるまで繰り返し
echo "<li>{$list_number}</li>\n";
$list_number++; //変数に1を足していく
}
?>
こちらのループ内容は、「10以下になるまで変数に1を足し続け、リストタグを繰り返し出力」という意味合いになります。
ここで重要なのが「$list_number++」の記述!
上記の「条件を満たす実行内容」を記述せずに、条件文だけでwhile文を処理すると終わりが見えない「無限ループ」に!
ブラウザがフリーズしてしまうので注意が必要です。
この記事のまとめ
以上、今回はPHPの基本的な特徴と学習に必要なもの、また書き方や使用例に関して解説いたしました!
HTMLやCSSと比べると少し難易度が高めと感じる方もいるかもですが、基礎さえ理解出来れば誰でも扱いやすいプログラミング言語です。
また、PHPのコードをある程度理解出来れば、WordPressのカスタマイズなども容易に出来ちゃいます。
Webサービスの開発に取り組みたい方は是非PHPの学習も取り入れてみて下さいね!
これからのWeb制作やサービスの学習に少しでも参考になれば幸いです♪